ロバーツコーヒーについて


ロバーツコーヒー

ロバーツコーヒーを語る上で欠かせないのが、会長のロバートパウリグ氏。ロバートパウリグ氏こそロバーツコーヒーの創業者であり、北欧コーヒーのオーソリティーとしてその名を知られています。

ロバーツコーヒー

ロバーツコーヒーはロバート会長の3つの理念から成り立っています。そのなかのひとつが「環境に優しいコーヒー」

 

ロバーツコーヒー

通常のコーヒー業者は、コーヒーの実の中の豆だけを買い付けます。コーヒーの果肉は捨てられるか肥料にされるかです。捨てられるコーヒー果肉は産地に環境問題を引き起こします。

ロバーツコーヒー

ロバート会長は自分の農園や契約農園そして取引所を持っています。取引所に生産者は直接コーヒーの実を持ってくるのです。そこではウォッシュされたコーヒーの豆ではなく、果実付きのコーヒーの実そのものが取引されているのです。

ロバーツコーヒー

このことは生産物すべてを無駄にしない取引方法をいえます。無駄にしないことは、生産者も自然環境も利益を享受できるのです。廃棄物(コーヒーの果肉)を廃棄物としない事で、環境汚染を防ぎます。

ロバーツコーヒー

豆だけではなく実を売る事で生産者は、通常より多くの収入を得ることが出来ます。フェアトレードにプラスアルファされた仕組みを独自に作り上げたのです。これは生産者にとってとても有難い取引形態のようです。

「コーヒー業者にとって一番大切なことは何でしょう。」

ロバーツコーヒー

そうです、美味しい品質の良い豆を購入する事が大切です。実はこのロバート会長の取引方法は、品質を保証するうえでとても効果的なのです。

ロバーツコーヒー

なぜなら、良いコーヒーは熟した実から作られる事が重要だからです。実から購入する事で自然と熟した実からの豆を手に入れるプロセスが出来上がっているのです。

ロバーツコーヒー

では通常廃棄される果肉はどうなるのでしょう?この果肉、栄養分が高く、実の16%は脂肪分なのです。ロバーツコーヒーのエコプロダクトにはコーヒーソープ(石鹸)があります。またコーヒーシャンプー、コーヒージュースなど果肉使った商品を開発する事で環境に負荷ががかからないよう取引を進めているのです。

ロバートパウリグ会長の発見

ロバート会長に教えてもらう中、とても興味深いエピソードを聞かせてもらいましたので紹介します。
1970年代、会長は胃をこわしてしまい「大好きなコーヒーがたくさん飲めずとても悲しい想いをした」と言っていました。あるときブラジルに買い付けに行き、なにげに農園でコーヒー果実を食べてみました。この果実(果肉)は現地の人たちは口にしません。でもとても甘くて美味しいのです。

ロバーツコーヒー

ロバート会長はこの実の成分の研究を始めました。すると驚く事にある作用を発見したのです。それはコーヒーの果実に含まれる「アンチセプティ」という傷を癒す作用です。胃をこわしていたこととコーヒーの果実が繋がった瞬間です。胃の調子が良くなくても、逆にコーヒーを飲むことで調子を取り戻していく。

新しい商品開発がスタートしました。そしてアンチセプティ効果を取り入れるコーヒー作りで特許を取得しました。これが「おなかコーヒー」シリーズです。

ロバーツコーヒー

フィンランドでは毎年150%増えているおなかコーヒーの出荷量。飲んだお客様より「ストレスが和らぐ」コーヒーとしてお礼の手紙が何通もきているとロバート会長の息子であるカールグスタフ氏も言っていました。

ムーミンコーヒー

南米での取引で日本人ともよく一緒になるそうです。会長はそこで日本人の味覚や好まれる風味についても時間をかけてディスカッションしたそうです。

ブルーベリーコーヒー

会長は日本人の労働時間の長さや仕事のプレッシャーなどで、精神的に参って身体を壊すようなケースがある事を知っていました。だからこそこの「おなかコーヒーや北欧の豊かな自然の象徴であるブルーベリーの入ったブルーベリーコーヒーは、日本の皆様の事を想って開発した」商品なのです。

脈々と受け継がれるコーヒーの系譜

ロバーツコーヒー

ロバート会長には7代続くコーヒー一家のルーツがあります。先祖にあたる当時のヘルシンキ市長のビュールストロムはフィンランドで最初にコーヒーの焙煎をしました。1700年代の事です。工場にも彼の肖像画の写真が並べられています。ロバート会長のリスペクトの念がうかがえます。

ロバーツコーヒー

また、会長の祖父エドワードパウリグはフィンランドにたくさんのコーヒー専門店を作りました。戦前には「NISSEN」という名前で100軒以上のコーヒー専門店をフィンランドで経営していました。当時のエドワードパウリグは「フィンランドのコーヒー王」と呼ばれる存在でした。

 

時は流れ、第二次世界大戦後のフィンランドではまるで工業的に生産されたかのような劣悪なコーヒーが出回りました。しかし、戦前には本当に美味しい高品質のカフェやコーヒー専門店がたくさんあったのです。ロバート会長の父もそんな素晴らしい時代を取り戻すべく、美味しいコーヒーを作っていきました。

ロバーツコーヒー

現会長のロバート氏は父親の側でコーヒーの修行をしました。祖父のエドワードや父親と同じように、ブラジルの農園で修行をしてコーヒーの基礎を身体にたたきこんだのです。祖父の時代から続く原産地農園との良好な関係も、ロバーツコーヒーの品質の高さの一つの要因になっています。会長はこう言います。「信頼関係と友情がとても重要なことだ。」

ロバーツコーヒー

1987年、ロバートパウリグはロバーツコーヒー1号店をオープンさせます。寒い北欧では心も体も温かくなれる場所がカフェだったのでしょう。ロバート会長は新しいコーヒーの形を提供するミッションを感じました。

 

品質の全てを自分の手で把握する事。植物としてのコーヒーの木から、消費者のカップまで。生産現場から製造工程、そしてそれを愉しむ場所のカフェまで。
ロバート会長は持続可能なコーヒー生産から繋がっていくカフェ文化を北欧フィンランドで作り上げた草分け的存在です。
持続可能な生産理念と、信頼出来る行動はまさしく「北欧のミスターコーヒー」としてキラリと輝く存在なのです。

ロバーツコーヒー

フィンランド国内でも数十店舗のカフェがあり、スウェーデンやデンマーク、エストニアの北欧諸国やトルコ、アジアではシンガポールそして日本にカフェを構えています。